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【ミニコラム】小さいクリスマスローズは咲かないらしい

クリスマスローズ ガーデニング

ゆっくり育つクリスマスローズ

2022年11月22日。

冬のさみしい庭を彩ってもらおうと、クリスマスローズのミニ苗を買いました。

「小さな苗」や「弱った苗」を元気に大きく育てることが好きなので、小さくてもいいや、と4つ購入。

クリスマスローズ_咲かないPhoto by kii watanabe

クリスマスローズ_咲かないPhoto by kii watanabe

クリスマスローズ_咲かないPhoto by kii watanabe

クリスマスローズ_咲かないPhoto by kii watanabe

すぐに1つずつ植えつけましたが、1月に入り気温が下がってきたせいか、なかなか生長しません。

クリスマスローズの開花時期は1~4月なので、「春ごろに咲くのかな~」なんてのんびりかまえていましたが。

調べてみると、衝撃の事実が判明しました。

なんと、秋に出まわるクリスマスローズのミニ苗は、種まきから2年程度のもので、その年には開花しない、とのこと。

開花までは、植えつけからさらに1~2年かかるそうです。

お得だと思って買った1つ298円のミニ苗たち、こころなしか少し弱ってきているような。

コレ、冬越しに失敗したらお得どころか大損なのでは……(笑)。

「時は金なり」ということで

クリスマスローズの花をすぐに楽しむには、すでに開花している株を買うのがいいようです。

その理由は2つあり、1つ目は先ほどお伝えしたように「生長が遅い」こと。

発芽から開花まで3年以上もかかるので、「育てる楽しみ」より「花を愛でる楽しみ」を優先するなら開花株を買うのが早道です。

2つ目は、クリスマスローズはタネで増やす交配種が多いため「花の形や色が安定しない」ことです。
※細胞を培養して作った「メリクロン株」なら質差のない苗が作れるため品種名がついていることがあります

確かに、クリスマスローズのラベルは「品種名」ではなく「シングル(一重)」「ピンク」「ピコティー(覆輪)」のように、花の「特徴」で表記されていることが多いですね。

ラベルにイメージ写真があっても、同じものが咲くのかは微妙なところなので、すでに咲いている花を見て「コレだ!」と思った株を購入するのが確実です。

この2つの理由で、開花株を選ぶのがおすすめらしいのですが。

実はクリスマスローズの開花株、ぐーんと値段が上がってしまうんですよね。

5号鉢(直径15㎝)程度でも、ふつうに¥5,600なんてついていることも。

もちろん、もう少し低価格のものもあるとは思いますが。

わたしはミニ苗を4つも買っちゃったので、この子たちを無事開花させることに専念しようと思います。

奇跡がおきて、春ごろ咲いてくれないかなぁ……(笑)。

本名はヘレボルス

クリスマスローズは、キンポウゲ科ヘレボルス属の多年草です。

原産地の1つであるヨーロッパでは、学名どおり「ヘレボルス」と呼ばれています。

クリスマスローズという名前は、ヘレボルス・ニゲルという品種が、クリスマスの頃にバラのような花を咲かせることからついたそうですよ。

日本では、ヘレボルス・ニゲルだけではなく、すべてのヘレボルスをクリスマスローズと呼んでいます。

クリスマスローズは、温暖地や中間地の庭植えなら、こぼれ種で自然に増えるほど丈夫な植物。

あまり過保護に育てる必要はありませんが、毎年きれいな花を咲かせるためには、自生地の環境に近づけてあげるのが理想だそうです。

自生地は、ヨーロッパなどの落葉がつもる落葉樹の下。

□ 腐葉土多めのふかふか用土で植える
□ バーク堆肥など植物性堆肥を入れる
□ 夏は木陰など涼しい場所に移す

など配慮して、自生地の環境を再現してあげるとよいのではないでしょうか。

開花中のクリスマスローズが出まわる時期は、1~2月です。

少し高価なため、お店によっては品数がうすいかもしれませんが。

園芸店などで見つけたら、「これがあのややこしいクリスマスローズか」と観察してみてくださいね(笑)。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました☆

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アラフィフ女子のガーデニング日記(ミニコラム)です☆今回はわが家の屋上で見つけた瀕死のツマアカスズメバチのお話。スズメバチとは知らず、救命措置をとった結果とは……?

【出典】
◆『NHK趣味の園芸 2022年2月号』(NHK出版)
メリクロン苗って何?/TSメリクロン株式会社