2022年6月12日。
10年間植えっぱなしだった、わが家のシンビジウムを植え替えました!
「洋ランの植え替えなんて絶対失敗する……」と思って放置していましたが、やってみると意外と簡単でしたよ(大株なので大変でしたが)。
もっさもさのシンビジウムがおうちにある方は、むずかしくないので、ぜひ植え替え(株分け)をしてあげてくださ~い☆
シンビジウムの株分け手順
通常、シンビジウムは花が終わった3~5月頃に植え替えます。
植え替えだけでなく株分けもおこなう場合は、株に負担がかかるので、その年に花芽がつかなくなることも。
そのため、シンビジウムの株分けは、2~3年に一度程度でよいといわれています。
株分けの手順を簡単にまとめると、
1.鉢から出して古い土・根・花茎を取りのぞく
2.3~4バルブで1株になるように分ける
3.バークなどで植えつける
と、いう感じ。
シンビジウムは、根っこにギュッと圧力がかかる方が花芽ができやすいので、一回りだけ大きな鉢に植えるのがポイントです。
大きな鉢に植え替えると、花芽がつくのが遅くなりますが、わが家ではまた5~6年は植えっぱなしになると思うので、大きめの10号鉢に植えつけました(笑)。
その他、細かいポイントは、実際の植え替えの様子と合わせてご説明しますね。
わが家の大株シンビジウム
こちらが、わが家のシンビジウム。
Photo by kii watanabe
雑草だらけで、新しい株が鉢からはみ出してますね。
Photo by kii watanabe
後ろもパンパン。
Photo by kii watanabe
植え替えどころか、鉢から取り出す自信すらないんですけど……。
とりあえず横にして、鉢をトントン叩いてみます。
これで抜けなかったら、植え替えはあきらめるつもりで。
Photo by kii watanabe
めっちゃ簡単に抜けました(笑)。
Photo by kii watanabe
仕方がないので、植え替え続行します~。
シンビジウムの植え替え用土
シンビジウムなど洋ランの植え替えには、ミズゴケや軽石、バークなどを使います。
土で植えると根が腐りやすいという理由で、シンビジウムの土植えは推奨されていませんが。
わが家のシンビジウム、ふつうに土で植わってましたね(笑)。
Photo by kii watanabe
10年間、土で植えっぱなしでも、根が腐るどころか鉢の中がいっぱいになるまで根を伸ばし、さらに新しい根もまだ伸びてましたよ。
植物の育て方で何が正しいのかは、「植物のみぞ知る」って感じですね~。
今回は10年ぶりの植え替えということで、園芸書にのっているとおり、洋ランバークとミズゴケを用意しました。
Photo by kii watanabe
Photo by kii watanabe
ミズゴケを用意したのは、こだわりというより節約です。
洋ランバークは高価なので、ミズゴケでかさ増しします。
完全に乾いているミズゴケは水を吸いにくいので、事前に水につけておきます。
Photo by kii watanabe
バケツに入れただけではなかなか吸わないので、ぎゅうぎゅう押してしばらく放置。
Photo by kii watanabe
Photo by kii watanabe
それでは、手術(株分け)を始めます……!
おそるおそる株分け開始
Photo by kii watanabe
……ラピュタ?
土を落とすと、ますます崩れたラピュタっぽい。
Photo by kii watanabe
ウィルスが入りやすいため、通常は消毒したはさみや包丁でざっくり株を分けますが。
ちょうどいいものがなかったので、手袋をした指でひたすら土を落とし、メリメリと割ります。
やっと、一部とれました!
Photo by kii watanabe
もうどこで割っていいか分からないんですけど……。
Photo by kii watanabe
鉢を3つしか用意していなかったので、弱っている株などは取りのぞき、新しい葉芽がついた株や、元気な株などを、3鉢分残しました。
いちばん手前の、堅そうなのが新しい「葉芽」ですね。
Photo by kii watanabe
葉芽がついている株3つ。同じ鉢に植えます。
Photo by kii watanabe
この2つは、葉芽がないのですが、元気そうなので残しました。
株が大きいので、1つずつ植えます。
Photo by kii watanabe
古土・根っこを落とし、株分けもすんだので、鉢に洋ランバークを準備します、が。
洋ランバークの袋を開けた直後、倒してしまいました……。
Photo by kii watanabe
……む?
コーナンの洋ランバーク、ほぼ軽石疑惑……。
Photo by kii watanabe
おそらくコレでも育つとは思いますが、洋ランバークを買ったつもりでいたので、ちょっと残念……、と思ったら。
Photo by kii watanabe
洋ランバークなんて、ひと言も書いていませんでした(笑)。
気を取り直して。
鉢底にミズゴケを敷き、その上に「洋ランの土(ほぼ軽石)」を7割ほど入れてスタンバイ。
先ほど分けた株を入れ、さらに洋ランの土を足しますが。
いつもの、「植え替え後に鉢をゴトゴトしてなじませる」過程で、かなり土が下がってしまいました。
Photo by kii watanabe
とりあえず、この日はこれで終了して、後日、化成肥料と軽石を足しました。
Photo by kii watanabe
黄葉や炭疽病っぽいものが気になりますが、切りとって様子見ということで。
これにて、シンビジウムの植え替え完了です!
6月の植え替え(通常は5月まで)なので、今年はもう花芽はつかないかもしれませんが。
新しい鉢で、のびのびと元気に育ってくれるとうれしいです。
……あぁ、緊張した!
☆☆☆ ~追記~ ☆☆☆
2023年4月下旬、2鉢が無事に開花!咲かなかったもう1鉢も、元気に育っております!
おわりに
ずっと気にしたまま放置していたシンビジウム。
我流ではありますが、無事に植え替えができてホッとしました。
なぜか、お墓参り後の安堵感に似ていますね(笑)。
今回の植え替えでは、
■シンビジウムは土でも育つ
■はさみや包丁がなくても株分けできる
と、いうことがわかりました。
洋ランはむずかしい、というのは思い込みだったようですね。
園芸書などのアドバイスは「参考」として頭において、実際の作業は、ガーデナーの判断で進めるのが、ガーデニングを楽しむコツではないかと思いました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました☆
【出典】
◆『やさしい洋ランの育て方』(尾亦房子著 中籐保孝監修/西東社 1999年)