ガーデニングを始めたばかりの5月下旬。
野菜の収穫も楽しみたいと、枝豆の種をまいてみました。
ほどなくして、ほとんどの種があっさり発芽。
「あれ、枝豆栽培って意外と簡単……?」
今回は、枝豆の種まきから収穫まで約2ヶ月間の奮闘を、写真付きでご紹介します!
枝豆の種類
まずは、枝豆の種類について簡単にご説明します。
枝豆とは、大豆の未熟果を収穫したもの。
大きく分けて「青豆」「茶豆」「黒豆」という3つの種類があります。
■青豆
最もポピュラーな緑色の枝豆。7~8月ごろに収穫
■茶豆
茶色味をおびた枝豆。香りと甘みが強い。8月上旬~9月中旬に収穫
■黒豆
黒豆を若い時期に収穫したもの。深い甘みとホクホク感が特徴。9月下旬~10月中旬に収穫
さらに、収穫までの期間が短いものから順番に、「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」などに分けられます。
いちばん早い極早生なら、種まきから70~75日が収穫のめやすです。
わたしは早生を選んだので、めやすは75~80日ですが、諸事情により、最初の収穫は、種まきから約60日となりました。
それでは、わが家の枝豆栽培の様子をご紹介します!
枝豆の種をまいてみました
【2022年5月22日】
枝豆(青豆)の早生(わせ)の種をまきました。
通常は12時間ほど水につけてからまくようですが……。
忘れてました(笑)。
【5月28日】
そのまままいても、9割くらいはちゃんと発芽しました。
Photo by kii watanabe
すごい発芽率ですね。
そして、もうすでにおいしそうなんですけど……(笑)。
Photo by kii watanabe
わが家では、鳥除けネットなしでも食べられることはありませんでしたが、ひらけた場所では、かなり高い確率で食べられるようですよ。
庭などで育てる場合は、鳥たちに「えさ場」と認定されないよう、鳥除けネットや不織布で防除しましょう。
初心者の第一関門「間引き」
【6月4日】
順調に育っています!
Photo by kii watanabe
枝豆の新芽は、ふわふわでかわいいですね~。
さて。
種まきで苦手のなのが、次の過程「間引き」です。
種まきは、より強い苗を選ぶため多めにまくのですが、最終的に育てる苗を残して、後は抜いちゃうんですよね。
せっかく発芽したのに、なんだかかわいそうで……。
ついつい、多めに残しちゃいました。
本葉2~3枚で定植
【6月9日】
いよいよ定植です!
プランターは、35型の縦長鉢を10個用意。
そのうち6個を使いました。
Photo by kii watanabe
用土は、「再生用土(消毒済み)」「花と野菜の土(元肥入り)」「苦土石灰※」をまぜたもの。
※雨などで酸性に傾いた用土の酸度を矯正する。通常、植え付けの2週間前に投入
少し量がたりなかったので、ヤシ繊維100%の用土をたすことにしました。
Photo by kii watanabe
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ヤシ繊維でできた、お気に入りのふかふか用土です!
明るい色で、大きさがそろっていて、見た目もキレイですね。
Photo by kii watanabe
難点は、使い始めになかなか水がしみこまないこと。
Photo by kii watanabe
ミニスコップでかき混ぜながら、ゆっくりと水をなじませます。
残していた苗を捨てられず、多めに植えつけたので、窮屈にならないか心配ですが。
初めての枝豆苗、定植完了です!
カマキリ発見!敵?味方?
【6月19日】
みんな無事に育っております~。
Photo by kii watanabe
鉢をよく見ると、なんと、ちっちゃいカマキリが!
Photo by kii watanabe
数日前までコンクリートのみだった屋上なのに、カマキリって(笑)。
何かの苗についてきたのでしょうか。
隠れているつもりのようですが、わりと丸見えです。
Photo by kii watanabe
……こっち見てますよね(笑)。
カマキリは、生きた昆虫などを捕食するそうです。
っということは、枝豆には害はないということですね。
むしろ、枝豆についた虫を食べてくれるかもしれないので、益虫として、ここで暮らしてもらうことにしました。
一匹だけでわが家にたどり着いてしまったようなので、繁殖はしないと思いますが。
ここで、よい一生を送ってくれたらいいなと思います。
枝豆の花は小さい白花
【6月26日】
だいぶ大きくなりました!
Photo by kii watanabe
小さな、かわいらしい白花も!
Photo by kii watanabe
育てた娘が、お年頃になったような……(感動)。
花が咲くころから、虫が寄ってくるので、そろそろ害虫対策をしなければ。
マルカメムシ登場
【7月2日】
順調すぎて、混み合ってます……。
Photo by kii watanabe
どうして1鉢に2本ずつにしなかったんだろう……(ココロの声)。
花が咲いたら、すぐにサヤができるとのことですが。
Photo by kii watanabe
できていますね!
かわいい……!
ただし、招かれざる客も。
Photo by kii watanabe
マルカメムシですね。
「害虫がついたら実がつかなくなる!」と、あわてて駆除しそうになりますが。
じつはこのマルカメムシ、サヤからではなく茎からうすく養分を吸っているだけだそうです。
そのため、一株に5~10匹ついている程度であれば、収穫に大きな被害はないようですよ。
大量発生したときのみ、薬剤散布で防除するそうですが、うちには、ちびカマキリがいるので、薬剤散布はできません。
株数が多く、大量発生に近くなってきたので、駆除することにしました。
いろいろ試しましたが、綿の手袋をして直接捕まえるのが、いちばん早かったです。
捕まえると、カメムシ特有の匂いを放ちますが、大きなカメムシほど強烈ではありません。
ただし、手を近づけると茎のまわりをくるくると逃げて回るので、なかなかやっかいで。
最終的には、茎ごとバサバサっとゆすって落としました。
いったん逃げていくんですが、またすぐもどってくるんですよね。
もう、完全に駆除するのはムリなので、「数を減らす」ことに専念しました。
花がついてすぐに、防虫ネット(不織布)をまいていれば……。
これから植える野菜は、全部、定植したらすぐに防虫ネットかけることにします!
被害は進むよ……
【7月6日】
見た目は順調に育っています。
Photo by kii watanabe
ただ、やはりマルカメムシの影響でしょうか、葉がかすり状になってきました。
Photo by kii watanabe
よくわからない虫とか。
Photo by kii watanabe
よくわからない卵とか。
Photo by kii watanabe
不安要素がたくさん出てきましたが、サヤもかなり大きくなってきています。
Photo by kii watanabe
どうにかこのまま、無事に収穫できるところまでいってくれたら……。
幸い、サヤの中に入りこんで害をなす「マメシンクイガ」の幼虫は、8月ごろに現れるようなので、早生(わせ)種のこの子たちは被害をまぬがれるはず。
7月中に無事に収穫できるよう、みんな頑張っておくれ~!
カマキリと一緒にもうひとがんばり!
【7月10日】
サヤがだいぶ大きくなりました。
Photo by kii watanabe
でも、収穫にはまだ早いですね~。
Photo by kii watanabe
もうひとがんばりです!
とうとう葉っぱに食害が出てしまいました……。
Photo by kii watanabe
でも、この分だと収穫までに致命的な被害は出ないような感じも。
逃げ切れる希望が、濃くなってきましたね。
そして、もうひとつうれしいことが。
Photo by kii watanabe
久しぶりに、カマキリと遭遇!
ちょっと大きくなってる!
立ち姿がカッコイイですね~、たくましい。
カマキリは生きている昆虫などを食べるので、枝豆についた虫たちを食べてくれていた可能性は高いですね。
カマキリの寿命は、オスは10月、メスは11月ごろまでだそうです。
ここは、天敵の鳥たちもあまり来ないので、この庭の虫たちを独り占めしながら、のんびり暮らして欲しいです☆
逃げ切り成功、収穫です!
【7月20日】
本日、いよいよ収穫です!
Photo by kii watanabe
今になって、サヤにも吸われたようなあとが。
Photo by kii watanabe
やっぱりこれ、マルカメムシじゃあ……(まだ疑ってる)。
どちらにしても、逃げ切りセーフです!
みなさんがよくやられているように、ガサッと株ごと抜いて収穫したかったのですが、根っこがまわりすぎてびくともしません。
Photo by kii watanabe
仕方がないので、切っちゃいました。
Photo by kii watanabe
ヤシ繊維入りの土も、2か月間お疲れさま。
こちらが収穫した枝豆(一鉢分)です!
Photo by kii watanabe
通常、本葉が5枚程度になったら、頂芽を摘心して、サヤに養分を集めるそうですが、わが家ではそれをしませんでした。
次々出てくる新芽が、あまりにもかわいすぎて……。
ですので、一株ごとのサヤの数は少なめかもしれません。
でも、育てる過程でたくさん勉強できたし、いろいろ楽しかったので、収穫はこれだけで十分!
っというか、これが6鉢分あるので、多いくらいです(笑)。
Photo by kii watanabe
枝豆は、収穫後すぐに鮮度が落ちるので、さっそく塩ゆでにしていただきました。
中もちゃんと枝豆(笑)。
Photo by kii watanabe
当たり前かもしれませんが、めっちゃ嬉しいものですね。
土にも、タネにも、太陽にも、益虫カマキリにも、水やり担当の母にも、すべてに感謝。
初収穫の枝豆、おいしかったです!
おわりに
あまりにもあっさりと発芽したので、簡単に育つと思っていた枝豆でしたが。
防虫対策を怠ったせいで、かなりめんどうなことになってしまいました。
こんなに大変なら、野菜作りはしばらくいいわ~、と思っていましたが。
「ペットボトルでにんじんが育つ!」という動画を見て、にんじんを育てたくなりました(笑)。
枝豆を全部抜いたら、次はにんじんの種まきです。
防虫ネット、購入済みです!
枝豆が全部なくなると、カマキリはどの鉢へいくのかちょっと心配ですが。
見つけたらまた、ご報告しますね(笑)。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました☆
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【出典】
◆初心者向け!エダマメの栽培方法・育て方のコツ/株式会社サカタのタネ
◆病害虫・生理障害 エダマメ/タキイ種苗株式会社
◆野菜栽培マニュアル エダマメ/タキイ種苗株式会社