2019年8月。
アラフィフ夫婦で、初めての川遊びをしました。
場所は奈良県天川村の清流「天ノ川」。
アラフィフ2人の(地味~な)はしゃぎっぷりと、ちょっとヒヤリとした体験をご紹介します!
天川村が誇る清流天ノ川とは
天ノ川は、大峯山系山上ヶ岳を源流とする約40kmの清流です。
その上流部は、渓谷の美しさで知られています。
Photo by kii watanabe
天ノ川には、何カ所か下りられる場所があるようですが、わたしたちは「みのずみオートキャンプ場」でキャンプをしていたので、そこから川へ下りて遊びました。
大人も遊べる!でこぼこ天ノ川
キャンプ場からは階段で下りられるので、テントで水着に着替えて川へ向かいます。
Photo by kii watanabe
ちょっと狭いので譲り合う部分も。
Photo by kii watanabe
川に到着です。
Photo by kii watanabe
川の水がめちゃくちゃキレイ!
Photo by kii watanabe
川といえば、まず「緑色の道頓堀川」が浮かぶ大阪市民にとって、生まれて初めて川を見たような衝撃です(笑)。
そして、冷たい……!
Photo by kii watanabe
はじめは、ここまでつかるのが精一杯。
Photo by kii watanabe
ただ、8月で気温は高いので、一度入ってしまえばすぐに慣れるんですけどね。
旦那さんは、わりとすぐに入れたようで、シュノーケルで川の中を楽しんでいました。
Photo by kii watanabe
天ノ川には、流れが速い場所、遅い場所、深い場所、浅い場所などがあるので、いろんな遊び方ができます。
流れの速い場所を利用して、ミニボートに男の子2人を乗せ、パパが後ろにぶら下がって流されていったり(パパの位置が1番楽しそう)。
大きな岩から、とびこんで遊んでいる子どもたちもいました……こわ。
Photo by kii watanabe
わたしたちは、シュノーケルを持っていたので、川の中を観察。
旦那さん:「魚がいる!」
旦那さんからシュノーケルを借りてのぞいてみると、ホントだ、魚がいる!
数匹、小さな魚がこちらを向いて、逃げずにとどまってるんですけど……!
めっちゃかわいい!
魚介類嫌いのわたしが、魚をかわいいと思う日がくるなんて。
魚なんて、まったく興味がなかったのですが、寄ってきてくれる魚たちの正体について、ちょっと調べてみました。
天ノ川で会えるアマゴたち
この天ノ川は、十津川の上流部にあたります。
アマゴの生息地として有名だそうなので、あの魚たちも、おそらくアマゴですね。
イメージ【写真AC】
川にいたアマゴは15㎝ほどだったので、生まれて1年くらいでしょうか。
アマゴは産まれた後で、川で一生を終える「陸封型」と、成長して海へおりる「降海型」にわかれるそうですよ。
海へおりる個体は「サツキマス」と呼ばれ、半年ほどを海で過ごし、産卵のために川へ戻ってくるそうです。
産卵が終わると、まもなくサツキマスは死んでしまいます。
その理由は、
「海に出たあと食性が変わるので川に戻っても食べるものがないから」
「産卵にエネルギーをつぎ込んだから」
などといわれています。
死んだサツキマスの体は、川の水生昆虫や森の動物たちのエサになり、森や渓流を豊かにしてくれます。
サツキマスのようなサケ類が遡上する川のある森では、遡上がない森にくらべ、木々に海由来のチッソがたくさん含まれているそうですよ。
サツキマスたちが、海と森をつないでいるなんて、なんだかドラマチックですね!
目を離して10秒、姿が消えた?
話を戻しまして。
シュノーケルをかりて、水中のアマゴたちを見ていたのは、ほんの10秒ほど。
顔を上げると、そこに旦那さんの姿はありませんでした。
Photo by kii watanabe
川上、川下、川辺を見渡しましたが、旦那さんがどこにもいません。
もぐってるの?まさか沈んでる?流された?
名前を叫ぼうかと思ったその時、少し川下の川辺に、旦那さんが泳ぎ着いたのを発見。
よかった!心配するやんか!
川辺にあがった旦那さんは、「おぼれたっ!おぼれたっ!」といいながらこちらに走ってきました。
旦那さんの話によると、わたしにシュノーケルを渡したあと、川の中でぴょんぴょんと跳ねて遊んでいると、急に深みにはまり、そのまま流されたそうです。
旦那さんは泳げませんが、なんとか顔を上げた先に川岸が見えたので、そちらへ向かって泳いだそうです(犬かきっぽかったです)。
ラッキーだったのは、旦那さんが「パニックにならなかったこと」と、「流された先に浅い川辺があった」こと。
泳げない人が、水を飲んだり気管に水が入ったりしてパニックをおこすと、ふつうの呼吸ができなくなります。
呼吸ができなくなると、約1分で致命的な状況になるそうですよ。
自力で浮上できたこと、川辺を見つけてたどりつけたことは、本当に幸運でした。
帰ったら、ライフジャケットを買いに行こうと約束して、その日はもうキャンプ場へもどりました。
次回はしっかり安全対策をして、めいっぱい川遊びを楽しみます!
おわりに
初めての川遊びでは、水の美しさ、流れの豪快さ、そして水の怖さなど、いろんなことを学びました。
川遊びは、子どもがメインの遊びだと思っていましたが、大人でも十分、楽しめますね。
もう、足をつけているだけでも、流れを見つめているだけでも気分があがりました!
この天ノ川の上流には、洞川温泉峡の山上川がありますが、こちらも文句なしの清流です。
キャンプのあとに、洞川温泉峡を散策した様子を載せているので、こちらもよかったらのぞいてくださいね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました☆
【出典】
◆天ノ川/日本大百科全書(ニッポニカ)/コトバンク
◆アマゴ/日本大百科全書(ニッポニカ)/コトバンク
◆アマゴの生態12【まとめ】特徴・生態・生態系・進化・食事・感染症/自由研究のマインドセット