ペチュニアには、たくさんの園芸品種がありますよね。
もともと育てやすいペチュニアが、さらに強く、ゴージャスに改良されているので、わが家でも大活躍です!
有名なのは、サントリーが開発した「サフィニアシリーズ」ですが。
昨年、わが家では花衣シリーズの「黒真珠」にも挑戦しました。
挑戦、と言っても、ペチュニアの改良品種はめちゃくちゃ育てやすいので、植えつけて活着したら8割は成功なんですよね。
あとの2割は、害虫と蒸し暑さ。
コレをクリアしたら、秋までゴージャスな花姿を楽しめるのではないでしょうか。
わが家の黒真珠は、害虫はつかなかったものの、夏の終わりに花芽がつかなくなってしまいました(通常の花期は5~10月)。
西日があたる場所だったので、暑さにやられてしまったのかもしれませんね。
ペチュニアは一年草というイメージがあったので、そのまま枯れてしまうのかと思いましたが。
秋深くなっても、その姿は「まだ生きてるよっ」と言わんばかりに青々としたまま。
寒空の下に置き去りにするワケにもいかず、最低気温が下がる11月ごろ、他の非耐寒性植物たちと一緒に室内に取り込みました。
3月に入り、気温がぐんと上がってきたので、非耐寒性植物と黒真珠を屋外へ移動。
黒真珠は「生きている」というより、「生きていた部分がちょっと残っている」という感じでした。
でも、かすかに新芽が出ているような気も。
すぐに鉢をあける必要もなかったので、日当たりのいい場所で、そのまま数日間放置しました。
すると。
あれ、つぼみができてる……?
黒真珠は、弱々しい姿で開花の準備に入っていました。
すごいな。
生きてるんですね。
「がんばれ!」と「無理しないで……!」という気持ちが混在するなか、さらに放置すると。
3月22日、開花しました!
全盛期の花模様ではありませんが。
最後の力を振り絞ったような濃い紫に、命の重みを感じますね。
かろうじて茎と根っこがつながっているような姿で、なんとか自分の使命(繁殖)を果たそうとしているのでしょうか。
ちょっとふるえます……!
なんて、勝手に「臨終」のように言っていますが。
ペチュニアはそもそも多年草で、冬越しできればふつうに翌年も開花できるそうですよ。
ただし、うちの黒真珠は成り行きで冬越しできたものの、2年目も栽培するつもりで育てていなかったので、かなり弱々しい姿に。
この春、夏を超えられるかどうかはちょっと不安ですね。
どちらにしても、今年は寄せ植えには使えないので、わが家のバックヤード(屋上)で思うように過ごしてもらおうと思います。
手をかけすぎず、植物本来の生きかたを見せてもらうということで、どう育つのか楽しみです。
