間引きってなぜ必要?
野菜を育てていると、「間引き」という作業がでてきます。
「間引き」とは、タネまき後、丈夫な芽を残してまわりの芽を抜いてしまうこと。
Photo by kii watanabe
残した芽に「栄養分がいきわたる」「光が当たりやすくなる」「風通しが良くなる」、などの効果があります。
ただしこの作業、家庭菜園の初心者にとってはちょっと切ないんですよね。
せっかく芽が出たのに、隣よりも小さいからって抜いちゃうなんて……。
「かわいそう」「もったいない」が先行して、なかなか抜けない。
どうにかならないものかと調べてみると、いいアイデアがありました!
葉ものなら2軍が作れる
ダイコンなどの「根菜」は移植に向きませんが、小松菜などの「葉もの野菜」なら、間引き菜を別のプランターに植え直すことができます。
なるほど!
メインのプランターから離れても、別のプランターで「第2軍」として生長できるわけですね。
2つの鉢で、用土や肥料を変えてみるのもよい実験になりそうです。
意外と2軍の方が元気に育つ、なんてことがあるかもしれませんね。
植え替えた分、おそらく2軍は収穫時期が遅れるので、メインとあわせて長く収穫が楽しめそうです!
採れすぎたら刻んで冷凍に
カブの間引き菜は、江戸野菜の「芽蕪(めかぶ)」という名称で料亭でも珍重されているそうですよ。
イメージ【写真AC】
そのほかの間引き菜も、ベビーリーフとしてサラダに入れたり、おひたしや塩漬け、浅漬け、かきあげ、おみそ汁など、いろんな料理に使えます。
Photo by kii watanabe
ダイコンとニンジンを細切りにして、ポン酢で食べても甘くておいしかったですよ。
間引き菜の中には、意外とかたいものも。
小松菜の間引き菜は、育った小松菜よりもスジがあって食べにくかったです。
かたいものや、根菜の葉などたくさん採れるものは、細かくきざんで冷凍しておくと便利ですよ。
わが家では、おみそ汁やチャーハン、雑炊などに使っています。
ギョーザやハンバーグにも使えそうですね。
冷凍することで繊維が壊れて食べやすくなり、栄養効果もゆでたものより高い※そうです。
※ 【参照】『その調理、9割の栄養捨ててます!』(東京慈恵会医科大学付属病院栄養部 監修/(株)世界文化社 2017年)
なお、タネまき前後に農薬を使用した場合、間引き菜として利用できないことがあります。
使った農薬の使用方法を確認して、必要な日数をあけて収穫してくださいね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました☆
【データ】
◆わずか約1㎝の野菜“間引き菜”が話題…「生産者は数えるほど」どんな味か担当者に聞いてみた/FNNプライムオンライン