山歩きを楽しんでいる人たちって、なんだかみんな健康で元気に見えますよね。
でもそれって、健康だから山歩きを楽しめるの?
それとも、山歩きをするから健康になるの??
山歩きで出会った人たちの様子や自分の経験をもとに、「山歩き=健康」の仕組みを探ってみました!
山歩きはレジャー?トレーニング?
イメージ【写真AC】
山歩きは、太ももやおしりなど下半身の大きな筋肉を使うので、筋トレ効果があるそうです。
さらに、同じ有酸素運動でも、ウォーキングより短時間の運動で、脂肪を燃やすことができるそうですよ。
家の近くに歩きやすい低山があれば、週2~3回山歩きをすることで、健康維持のよいトレーニングになりますね。
では、近くに低山がない場合はどうでしょう。
わたしの家の周りに低山はないので、山歩きは月に1回ほどのレジャーとして楽しんでいます。
月に1回の山歩きでは、たとえ10時間歩いたところで筋肉痛になるだけなので、筋力をつけたいなら、山歩きとは別にコンスタントなトレーニングが必要です。
山歩きのトレーニングは、スクワットなど下半身の筋トレを1~2日おき、階段や坂道の登り下りを含むウォーキング15分を週4日程度続けると、効果的だそうですよ。
つまり、ですね。
「トレーニング」でも「レジャー」でも、そこそこ本気で山歩きを始めると、運動不足にはなりにくい、ということです!
体力がつくと日常生活でもよく動くようになるので、山歩きをする人たちはみんな、普段から元気いっぱいなのかもしれませんね。
《参考》
健康にいいってホント?バテないコツは? 山歩きを科学する/ソニー生命
体調不良では山に入れないので
イメージ【写真AC】
低山には、病院はもちろん、トイレや水場がないこともあります。
体力の有無にかかわらず、体調不良で山に入るのはとても危険です。
「お腹が痛くなってトイレがなかったら?」
「疲労で動けないけど救助隊に迷惑をかけたくない」
「救助をお願いしたら、救助隊1人につき3万円、民間ヘリだと1時間60万円……」
などなど。
いろんな意味で怖いですよね。
山で体調不良になる怖さを知っているハイカーであれば、「頭がズキズキする」「昨日からお腹がゆるい……」など、体調に不安がある場合は山歩きを中止します。
当日になって山歩きを中止するのはホントに残念なので、わたしは普段から、体調不良の原因を探るようにしています。
「コレを食べるとお腹を下しやすい」「この時期はアレルギーがでやすい」など、自分の体をしっかり把握しておくことで、「よく分からない突然の体調不良」は、ほとんどなくなりました。
病院もライフラインもない場所を何時間も歩くので、自分の体を理解しておくことは、とても大切なのです!
山での「あいたたた……」は命取り
冒険家の三浦雄一郎さんは、ネパール東端の村ナムチェバザール(標高3700m)で虫歯が悪化したため、すぐに登山を中止したそうです。
タレントのイモトアヤコさんも、ネパールのマナスルの登山途中(4000m付近)で虫歯が悪化、ヘリで下山し抜歯しました(その後みごと登頂!)。
「高山だから気圧のせいで虫歯が痛むんだよ」と、思われるかもしれませんが。
ここでお伝えしたいのは、小さな傷や痛みでも、山歩きでは致命傷になる、ということです。
わたしは、靴ずれで数時間、とてもつらい思いをしたことがあるので、山歩きの際には、必ずかかとや足の小指にテーピングをします。
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股関節やヒザにも不安があるので、普段から正しい姿勢やストレッチをかかさず、ハイキング程度の山歩きでもストックを使います。
きっと、山歩きを楽しんでいる人たちも、ご自分の体の弱みを把握して、きちんと対処されているのではないでしょうか。
ハイカーのみなさんにケガや故障が少ないのは、普段の体メンテナンスのたまものなんですね。
おわりに
今回は、「山歩きを楽しむ人たちが健康であるカラクリ」を、私なりに探ってみました。
その結果、山歩きをする人は
□山歩きを楽しむため普段からトレーニングしている
□山に入るため普段から健康管理をしている
□傷やケガなどメンテナンスをかかさない
のではないか、というところへたどりつきました。
おそらく、これらを「頑張っている」というより、トレーニングで体力がつく→健康への意識が高くなる→病気・ケガをしなくなる、という自然な流れがあるのではないかと思います。
「山歩き」という、体ひとつで自然の中を歩く体験が、健康の大切さを実感させてくれるのかもしれませんね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました☆
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◆健康にいいってホント?バテないコツは? 山歩きを科学する/ソニー生命
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